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2007年4月27日 (金)

「マーサの幸せレシピ」〜ドイツ女とイタリア男のミスマッチな関係

シェフ物が続きますが、この作品は女性シェフが主人公です。ドイツ映画なんてあまり見ることがないので、主演のマーサ役の女優さん(マルティナ・ゲデック)は始めて見ます。マリオ役のセルジオ・カステリットは、ペネロペ・クルスと共演した「赤いアモーレ」を見ましたが、イタリアでは有名らしく、この作品でも好演していると思います。個人的には好きな俳優さんで、もっと彼の出ている作品を見たいと思います。ドイツ女とイタリア男の組み合わせ、東男と京女のちょうど逆になるのかな、ミスマッチな組み合わせの二人が作るやや抑え気味の展開に、流す涙もややおさえられぎみでした。さて、ストーリーは・・・

マーサは、ドイツ人の腕のいいフランス料理のシェフ。気むずかしいところもあり、料理をけなす客を怒鳴ったりするような激しい性格も持ち合わせている。週末姉が、姪のリナとマーサのもとを尋ねてくることになった。リナは、姉と別れたイタリア人男性の間に出来た子供だった。途中交通事故にあって姉は亡くなり、残ったリナをマーサが引き取ることになるが、リナはマーサに心を開いてくれない。店ではオーナーが陽気なイタリア人シェフのマリオを雇い入れる。マーサはマリオの調子良さが気に入らないが、リナはマリオに対しては心を開くようになる。そしてマリオを介してマーサにも心を開くようになるのだった。そして、マーサもマリオと惹かれ合うようになる。そんな時探していたリナの父が見つかり、マーサの元にリナを引き取りに来る。いったんリナを手放したマーサだが、マリオと一緒にイタリアまでリナを連れ戻しに行く。そしてリナを連れ帰り、マリオとマーサも結婚するのだった。

こんなストーリーです。いい雰囲気の作品なんですが、なにか足りないところがあるようです。マーサ、マリオ、リナ。それぞれの性格もちゃんとわかるし、俳優さんもきちんと演技している。リナ役の子供もいいし、マーサ役の女優さんなんて、ほんとに中年にさしかかろうとするキャリアウーマンの寂しさや、気持ちの動きを見事に表現しています。ストーリーも、良くある展開ですが、悪くはないですよね。上等な食材ばかり揃って、さあ、どう料理するかはシェフ(監督)の腕次第なんですが、力量不足は否めません。演出がストレートすぎるようですね。マーサとマリオが結ばれるシーンも唐突な感じを受けます。もう少しひねりをきかせて、途中に盛り上がりを入れてもらえたら、2人でリナを迎えに行くシーンで大泣きできるのに。ハートウォーミングな作品とキャッチ・コピーにはあるけれど、あまりにも展開が淡々としすぎて、最後があっけなくて、泣くに泣けません。セラピストや階下の建築家の存在意義も乏しいです。

それに、マリオのウソ(死んだ母の教えてくれた料理)にほだされて食べたくないパスタを口にする程度の良識は持ち合わせているマーサが、ちょっと料理をけなされたからって、いきなり客を怒鳴ったりテーブルの上をひくっり返すのも唐突すぎますよねえ。「王様のレストラン」の、しずかシェフでも、お客様にあそこまではしなかったですよねえ。と、王様のレストランを思い出しました。コメディと比べるのもどうかなとは思いますが、なんか、しずかシェフをパクってないですかって思ってしまいました。料理そのものの映像表現も伊丹十三監督の「たんぽぽ」には、はるかに及びませんねえ。多分この監督さんはフランス料理のこと、あまり知らないと思います。それでも、私はレストランや料理好きなので最後まで飽きずに鑑賞できました。作品のもつテイストも十分伝わってきましたので、佳作といってもいいかと思います。

 

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