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2007年5月 1日 (火)

2007年5月 1日 (火)

マリリン・モンロー〜私が興味を抱いたわけ1

今回は作品から離れて、マリリン・モンローのことを書きたいと思います。私たちの年代(1972年生まれ)にとっては、1962年に亡くなったマリリン・モンローはすでに伝説の人でした。マリリン・モンローといえば、例のよく見かける写真、やや顎をあげて口を半開きにしたセクシーな写真のイメージしかありませんでした。女優さんとはいえ、私の頭の中では映画とマリリン・モンローは結びついていなかったのです。

3年ほど前、私はほんの少し心を病みました。そして心療内科通いを始めたのです。そこで処方された薬はトランキライザーと睡眠薬でした。最初それらの薬を飲むのにはすごく抵抗感がありました。睡眠薬といえば、ちょっと飲む量を間違えば死んでしまうというイメージがあったのです (*注)。そのイメージはどこから来たのかと考えると、そう、マリリン・モンローからだったのです。ここから、妙にマリリン・モンローに親近感がでてきて、彼女の伝記を何冊も読んでいるうちに、映画まで見るようになりました。そして、映画好きの人なら当たり前なんでしょうが、彼女はセクシー女優というよりも、コメディアンヌとして素晴らしい女優なんだということに気づいたのです。

私は、中国地方に生まれ育ちましたが、そこは関西文化圏。子供の頃から吉本新喜劇や、松竹新喜劇を家族とテレビで見て育ちました。吉本はストレートに笑いをとり、松竹は笑いの中にも涙があり、という棲み分けでした。松竹は藤山寛美さんに代表されるように、普段はぼけを演じている人が最期にお説教をいい、しんみりとそして感動の涙を誘うという物でした。マリリン・モンローの映画を見て私が好きなのはそういう作品です。

今日はここまで。この項続くということにしておいてください。

(*注)マリリン・モンローの頃使っていた薬は、効果が出る量と致死量がきわめて近かったので、ODすると命取りになったらしいのですが、今の睡眠薬は、飲み過ぎても長時間眠り続けることはあっても死ぬことはないそうです。

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