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2009年1月11日

2009年1月11日 (日)

「幸せのレシピ」〜オリジナルを引き立たせた作品

「幸せのレシピ」。以前にここでもレビューした「マーサの幸せレシピ(2001)」のリメイク版で、オリジナルに完敗しちゃってます。ストーリーは、goo映画さんでご覧ください。

ストーリー展開、登場人物の設定、台詞もオリジナルとほぼ同じ。異なる点は、ゾーイの父親が登場しないのと、場所がニューヨークで主演の二人ともアメリカ人であ ることぐらい。

オリジナルは、母を亡くした哀しい少女、いかにもドイツ人らしいストイックでヒステリックな女性シェフ、陽気で明るいイタリア人シェフが、 雲の低く垂れ込めた重苦しいドイツの冬を舞台にお互いに反発しながらも最後に一つになってゆくドラマ。これを、同じ台詞・ストーリーで、ニューヨークに もってくること自体に無理があります。

キャスティングにも無理があります。オリジナルのマルティナ・ゲデックはいかにもヒステリックそうな鋭角的な雰囲気。本作のキャサリン・ゼタ=ジョーン ズは頬もふっくらしてとても役にはまっていない。相手役の、オリジナルのセルジオ・カステリットはイタリア人っぽく底抜けに明るい中に も、マジな側面を見せて好演。本作のアーロン・エッカートはちょっと軽すぎる。ゾーイもオリジナルの少女に比べるとわりと素直で明るい。「冬のドイツの重 苦しい空気の中で対照的な性格の男女の織りなすストーリー」をリメイク版の舞台設定では描ききれていない。場所をニューヨークにもってくるなら、脚本もア レ ンジするべきだったと思います。

この作品のおかげで、改めてオリジナルの素晴らしさを感じてしまいました。この作品が良かったと思われた方も、もの足りない十思われた方も、是非オリジナルをご覧下さいね。今回は少し辛口のレビューでした。

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